<< January 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

[ - ]

一定期間更新がないため広告を表示しています

2011.03.11 Friday  | - | - | 

風が強く吹いている

[ 本棚 ]
これは文句なし。
---

こう見えて僕は中学生と高校生と陸上部だった。どちらかというと確実に遅いほうだったが、3kmを超えれば野球部やサッカー部には負けない程度に走れた。つまり、距離が長くなれば長くなるほどよいってことね。

てわけで今だに、なぜか走ることが好きだし、会社でもだいたい走り回っていて、廊下は走ってはいけませんよ、と小学生のように怒られる。

そんな走り回る僕にどんぴしゃな一冊だ。

ストーリーはいつものように引用
寛政大学4年の清瀬灰二は肌寒い三月、類まれな「走り」で夜道を駆け抜けてい
く蔵原走に出くわし、下宿の竹青荘に半ば強引に住まわせる。清瀬には「夢と野
望」があった。もう一度、走りたい、駅伝の最高峰、箱根駅伝に出て、自分の追
求する走りを見せたい。その「夢と野望」を「現実」にするにはあと一年しかな
い。そしていま強力な牽引者が彼の目の前に現れたのだ。竹青荘は特異な才能に
恵まれた男子学生の巣窟だった。清瀬は彼らを脅しすかし、奮い立たせ、「箱
根」に挑む。たった十人で。蔵原の屈折や過去、住人の身体能力と精神力の限界
など、壁と障害が立ちはだかるなか、果たして彼らは「あの山」の頂きにたどり
つけるのか。


どうも三浦しをんは取材だけで(走った経験もないのに)この小説を書いたようなのだが、とてもそうは思えない。
走っている時の焼ける肺、レースの前の焦り、沿道が流れる快感、口の中の血の味。
これを取材だけで書けるというなら、今更ながらさすがプロだ。

キャラもそれぞれしっかり立っていて、ひとりくらいは感情移入できる登場人物がいることだろう(僕に最も近いのは、自意識とプライドに揺れる男、キング)。

装丁は山口晃さん。箱根10区が描かれているが、それぞれのキャラの特徴をうまく1枚の絵にしてある。読む前も読んだ後も楽しめる。

こんなに感動的で泣かせる青春小説はなかなか思い出せないし、陸上小説としては文句なしに世界一だ!

いつものごとく団地図書館で借りてきたのだが、ずっと手元に置いておきたくて近日購入予定。
2007.07.27 Friday 12:47 | comments(0) | - | 
<< メガマック | main | 豚のいる夏 >>

スポンサーサイト

[ - ]
2011.03.11 Friday 12:47 | - | - |